
「コミュニティカフェ・かめ七」(通称「コミかめ」)は、地域住民とボランティア、そして全国から訪れる皆さまが、「雑誌」を媒介として交流する、石巻の復興コミュニティ拠点です。
創業150年の老舗「かめ七呉服店」の米倉店主が青春時代に愛読・収集した1970~80年代の雑誌(懐かしの「ポパイ」「non-no」、幻の雑誌「COM」など、蔵書約2000点)や、日本雑誌協会より提供頂いた最新のデジタル雑誌(総合誌、コミック誌、カルチャー雑誌など)を閲覧できます。
地域住民の憩いのスペースとして、ボランティア・観光の皆様の情報収集・発信の拠点として、カフェやコピーサービスの提供(有料)、インターネット環境の提供(無料)、被災地関連のフリーペーパー配布協力も行っております。
施設名称 | 「コミュニティカフェ・かめ七」 |
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略称愛称 | 「コミかめ」 ロゴ表記:「comiかめ」 |
電話番号 | 0225-22-0506 |
URL | http://ishinomaki2.com/comikame/ |
info.comikame@gmail.com | |
http://www.facebook.com/#!/profile.php?id=100003720554240 | |
@comikame | |
企画運営 | かめ七呉服店+社団法人 日本雑誌協会+一般社団法人 ISHINOMAKI 2.0 |
協力 | ソフトバンクモバイル株式会社、京セラコミュニケーションシステム株式会社、京セラ丸善システムインテグレーション株式会社、株式会社電通、石巻市復興を考える市民の会 |
2012年4月8日 「コミュニティカフェ・かめ七」 オープン
かめ七呉服店 店主:米倉純一
この度の震災により、一時はお店の再開を諦めたのですが、
瓦礫の撤去 ヘドロの掻き出しを手伝ってくれた多くのボランティアのみなさま、店の再開を待っていてくれたお得意様、そして何かと相談に乗ってくださり励ましてくださったISHINOMAKI2.0のメンバーと真野先生はじめ研究室の若い力のお陰で昨年10月再開することができました。
地震により3階にあった雑誌は 棚からずり落ち、部屋中に山となり、散らかっておりました。片付けもままならずしばらく放っておりました。
石巻の復興を考える市民の会の藤田さんが引き合わせてくださった集英社の大久保常務の
目にとまり、60年代、70年代の貴重な”本”との評価をいただきました。雑誌協会のみなさまの分類、片付けのご協力をいただき、眠っていた本が起こされこのような晴れがましい場所に並ぶことになりました。
これらの本は、収集したものではなく、その時代に1冊1冊買っていたものばかりです。
同年代の方々には懐かしく、若い方々には新鮮に思えるかもしれません。
どうぞ 手にとってご覧いただければと思います。
社団法人 日本雑誌協会 デジタルコンテンツ推進委員会:大久保委員長
日本雑誌協会「ブルースカイプロジェクト」について
日本雑誌協会には8常設委員会があり、その内のひとつ「デジタルコンテンツ推進委員会」は2009年デジタル雑誌の研究・推進を目的として設置された。
2011年3月11日の東日本大震災の後、出版業界は様々な支援活動を実施しているが、被災地への出版物の提供も行った。
しかし、多量の出版物は容量も膨大になり、収容が問題となった。
そこで「デジタルコンテンツ推進委員会」は研究中のデジタル雑誌ならば、この問題を解決できると考え、加盟各社に呼びかけ各社からの提供雑誌のデジタル版を被災地限定で閲覧するシステムを構築した。
プロジェクト名はタブレット端末でデジタル雑誌を読んでいただくことで被災地のみなさんに元気を感じてもらいたい、雲(クラウド)を通した青空を信じていただきたいという思いを込めて、委員の一人丸山信人氏が発案した。ブルースカイプロジェクトは現在、宮城県 岩手県の5市4町33か所でタブレット端末の配布を展開している。
一般社団法人ISHINOMAKI 2.0
震災直後の石巻、特に中央商店街周辺は、道路も家も流されてきた瓦礫やヘドロに覆われ、復興の道のりは遙か遠いもののように思われました。かめ七呉服店も例外ではなく甚大な津波の被害を受けましたが、米倉ご夫妻とボランティアの地道な努力により、震災からわずか半年で店舗を再開。以降も米倉ご夫婦の人柄に引き寄せられるように、人や情報が集まり、そこでの奇跡的な出会いから『コミュニティカフェ・かめ七』が生まれました。
それでも石巻はまだまだ復興途上にあり、更なる復興にはより多くの人の力が必要です。
ご近所さんが集まる「井戸端」として、ボランティアが帰ってくる「家」として、初めて石巻に来る方を迎える「案内所」として、そしてあらゆる人々が集い繋がる「プラットフォーム」として。米倉ご夫妻・日本雑誌協会・商店街の皆様と共に、復興拠点『コミかめ』を育てていきたいと思います。
(一般社団法人ISHINOMAKI 2.0は、次代の石巻を担う若手商店主と全国から集まった各分野の専門家達で構成される団体です。「あたらしい石巻をつくる」ことを目標に、街に寄り添った復興活動を同時多発的に展開しています。)