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日和キッチン 8/1 11時〜

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野外音楽ライブ ”UNFORGETTABLE” 8月1日11時〜20時

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市街劇「R」vol.2 MILK〜銀河鉄道の夜〜 8/1開催

【2012/07/27】

まちづくりシンポジウム ぺちゃくちゃナイト 第一夜「ローカルパワーNOW」レポート

昨年のSTAND UP WEEKに引き続き、今年もまちづくりシンポジウムを開催しております。

今年はスナックやコミュニティセンターなど、まちなかのいろんな場所で開催。さらに世界500都市で親しまれている「ぺちゃくちゃナイト」というプレゼンテーションを取り入れています。「ぺちゃくちゃナイト」ではパネリストは一人20枚のスライドを用意し、一枚につき20秒、合計で400秒という時間内で喋っていきます。それぞれ自分たちが今言いたいこと、何をしているのか、どんな活動を行っているのか、自分たちはそもそもどういう団体なのかなどなど、思い思いの言葉で400秒の発表を行います。

第一夜は寿町通りの入口にあるピースボートセンターいしのまきで、「ローカルパワーNOW」というテーマで開催されました。

今回のパネリストを順に紹介します。

松村豪太(ISHINOMAKI 2.0)
去年から復興活動を続けているISHIONOMAKI 2.0代表。去年のSTAND UP WEEKから最近のプロジェクト紹介までテンポよく話しました。

桂直之(三陸河北新報社)
西フランス・ナントの様子や映画祭などの貴重な体験談とともに、同じ港町の比較から石巻との共通点を見つけ出し、進むべき方向などを話されました。

小林深吾(ピースボートセンターいしのまき)
ボランティが終わった時に、その先にある石巻の役割とは。「何かしたい」と思わせるまちづくりへの展望を話されました。

川端秀明(みんなのとしょかん)
本だけじゃなくパソコンなどを教え、図書館という場に集まる人たちの可能性を広げていくという展望を話して頂きました。

橋之口みゆき(め組ジャパン)
今までと現在のボランティア活動での経験を通して人と人をつなぐ活動を話して頂きました。

古藤野智(石巻元気復興委員会)
被災した企業のサポートと今後の経済復興に関して石巻外との繋がりについて話して頂きました。

津田祐樹(石巻津田水産)
被災後一年の水産業の現在と地元として「ボランティアされる側」の実感を話して頂きました。

第1部は「ぺちゃくちゃナイト」形式での各プレゼンテーターによる活動の紹介。
第2部「ローカルパワーNOW」をテーマとし震災以降、もしくは震災以前から石巻が抱える問題や、課題について座談会形式で議論が交わされました。
以下第2部の様子をお伝えします。

松村―――今、石巻という場所が多彩になっている気がしている。言い換えると今の石巻がローカルと言えるのか。元々ローカルの典型だった場所に震災が起きた後、今外から来ている人をどうやって自分たちの活動に巻き込んでいけるのか。

小林―――ローカルとも言えるし、グローバルとも言える気がする。でも、どちらかというとグローバルと言って良いんじゃないかな。強制的に人を巻き込もうとする必要はない。入れ替わりで入ってきてもいいし、残りたい人は残ればいい。

古藤野―――他の地域との繋がりがB to Bの関係で一過性の支援で終わってないから今でも繋がっている。だからこそ関係が切れることは無いし、その繋がりで外から来た人達のおかげで今までの石巻にはなかったものが始まっていて面白い。逆に自分たちは迎える側の覚悟をしなきゃいけない。

松村―――迎える側の覚悟という言葉は重いですね。逆に、外から来ている人間として川端さんはいつまでもいられる訳ではない。しかし無責任に離れるわけにはいかない。川端さんは、どうやったら残せるかを考えていると思うんですが、どうですか?

川端—――自分はそういう物を作るからにはそれなりの覚悟を持つべきだと思います。石巻は今、急激にグローバルになっていっている。他の地方都市にくらべて石巻はグローバル。前に戻るというよりもどういう風に変わっていけるか、その過程も含めてモデルにならなければならない。その共通のゴールを目指すという覚悟。

橋之口―――ボランティアは当然ずっといられるわけじゃない。与えるだけのボランティアではいけない。与えた物がそこで続いていけるようなシステムづくりまで考えて活動しなきゃ行けない。色んな人達がいて、その人にあったサポートをする。私たちの代表は、何かを始めようとしている人の「はじめの一歩」をサポートすると言っています。自分たちも横の繋がりからできていくプロジェクトを始めたいと思います。

松村―――今日のシンポジウムも含め、実際に横の繋がりというものは出来てきていると実感します。僕もその中で知り合う人や始まるプロジェクトに毎日感動しています。河北新報の桂さんは僕たちなんかよりも多くの人と繋がっていると思いますが、メディアとして客観的に見ていながらも、ローカルメディアとして現状をどう見ていますか?

桂―――全国紙の新聞であれば、外におくりだすものをつくるのが仕事。三陸河北新報は、地域紙として自分のところで発信して自分の周りの人に届ける新聞。そういう立場でこの一年間活動してきた。

津田―――河北のメディア力には驚いたし、実感した。逆に自分のことを言いたいんですけど、いいですか?
実は震災直後から石巻にすごい違和感を感じている。中・高と石巻だったのですが、こんなに注目される街ではなかった。自分たちの地域はボランティアがたくさん来なかった地域。ボランティアに助けてもらった感覚はあまりない。今の中央は外からたくさんのボランティアが入ってくるが、自分は地域住民自身に情けなさを覚えている。これから先のことを考えると、立ち上がらない住民がやる気を出さないといけない。

古藤野―――求人をメディアに出しても全然人が来ない。震災から若い人が石巻からどんどん離れていってしまっている。職を作る為に店を作っても、若い働き手がいなければどうしようもない。それは石巻の元気が無いのが原因ではないか。

桂――― 石巻の若い人間がどんどん離れていっているのは事実。主婦もなかなか仕事に戻れない。そういう問題には復興住宅を建てるなど、安心して主婦も仕事ができる環境づくりを整える必要がある。

古藤野―――あと、単期間でいいからボランティアで店舗の手伝いをするなどの体制も作っていきたい。

西田―――古藤野さんや津田さんはプレゼンのなかで、地域だけで完結しない経済システムを活用することで他の地域との繋がりができていると感じるのですが、意識的に取り組んでいるのですか?

津田―――石巻はリトル仙台を目指す街じゃない。生産地としてのアイデンティティが重要になるのではないか。ヨーロッパのようにそれぞれのまちのアイデンティティを特出させるべき。石巻は漁業や生産の場所として売り出すだけで良いのじゃないか。金太郎飴のような同じようなまちを目指すのではなくて、他地域と役割分担していけるまちづくりが必要だと感じる。

松村―――ボランティアが支援を続けていくモチベーションを保つためには何か気をつけていることはありますか?

小林―――自分が主体的に活動し、その利害関係がない形で評価され、そして何かを得ることができることに価値がある。だからこそ石巻にはかっこいい人達がいっぱいいて、彼らは魅力の1つになる。

橋之口―――人と触れ合うことでココでしか味わえない感覚がある。人と触れ合わなきゃ行けない環境から、自然と家族のような関係になれる。そんな関係が一番の魅力になる。石巻の宝は人であると思う。また、ボランティアが地元に戻って評価されることが原動力になるのではないか。

西田―――東京にいると家族の関係やB to Bの人と人との関係が薄いというか、あまり感じることはできないけど、石巻に来ると帰ってきたという感覚が近い。

橋之口―――ボランティとして来ている人達が、地元に帰った時に今の石巻の素晴らしさを広めてくれれば、そこでも石巻から発信できるメッセージになる。

松村―――津田さんがおっしゃったように、東京の真似をするんじゃなくて石巻らしい産業を発展させる。だからといって封建的に魚を捕ることを強制はしたくない。その時に必要になるのが、様々な選択肢なのではないか。子ども達に逃げ道という選択肢を与えてあげることのできるまちづくりが重要になるのではないか。選択肢を増やしてあげることで決断する力もつけることができる。

川端―――僕みたいな外から来る人間は、現地の人間の姿がかっこいいから来ている。図書館を作って、現地のニーズを聞いていると時期によって変わってきていることが分かる。震災当初はきれいな写真集が人気だったが、時間が経つと実用書が欲しいという声が目立ってくる。それは何か始めたいという意思の現れで、僕たちはその声を集めてコミュニティを作ることができる。ニーズという物は見えにくいし、集めることもなかなか難しい。僕の場合は本が媒体となり、としょかんが見えるきっかけとなり、コミュニティの形成に繋がれば良いと考えている。

・会場も交えたクロストーク

会場―――石巻に市域活性化を考えると、川端さんの図書館は非常に価値がある。ある街では漁師が24時間の図書館を作った。これから復興するということを考えると、産業という点は最優先に考えなければならない。石巻の場合は水産の加工業になるのだが、みんながそのことを情報共有していかなければならない。それから地方に来る人に対して、石巻の財産を分け与えて、東京や鹿児島などに戻った時に石巻を広めてもらうべき。そういう風に考えると皆さんの活動は石巻の財産を資産にしていっているということ。みんなで楽しくまちづくりをしていけるようにソフト面は高めていく。

会場―――石巻で育ち東京で働いているのですが、石巻の魅力を外にどう伝えれば良いと思いますか?

古藤野―――中にいると良いところは見えないことが多い。ただ、石巻が被災地としては一番大きいのではないか。被災した街で一番有名になったのが石巻だと思う。つまり石巻でしか経験できないことが多かった。だからこそ、これからの被災地モデルとしてまだまだ頑張らなければならない

松村―――今、この現状が面白いのでないか。DIYで次々に更新されていく街、テンポラリーかもしれないが、ヒッピーな街になってしまうかもしれないが、何もしないで否定するだけではいけないと思っている。この瞬間的熱気をお金をかける事業につないでいく。

桂―――自分は食についてです。浜で獲れたものも魅力の1つで他にもこれから財産を発掘していかなければいけない。浜のお母さん達が作るお弁当を今度売るのですが、牡蠣の水産業もまだ6割ぐらいしか復旧していない。今ある財産で付加価値を付けて、見直していく必要がある。

橋之口―――震災があるからこそここにいる。地元の人は地元の古き良きものを大切にしている。私は、畑でとれた野菜で本当のプロの味をだしてもらった。そういう地元のよさを地元からアピールしていく。

小林―――今の石巻には、つくるプロセスに関われる価値。価値を生み出すことに関われる価値がある。消費者はアウトプットを受け取るだけでなく、プロセスに関われることを魅力と感じる。

古藤野―――松村氏がやろうとしているものは、本当に面白いと思う。政府が中央からトップダウンでおこすことは、全部失敗している。新しいものや価値が生まれるものは常にボトムアップ。これから2年3年で新しい価値を発信できるのではないか。

川端―――僕は自分のまちをよくしたい欲がある。石巻にくることで自分のふるさとが良くなる事はないかと考えている。街全体の個性をつくるために、まちで地域を支援するという形をつくりたい。石巻を活用することで次につながるストーリーがつくれる。

津田―――本当に石巻が好きかと聞かれると?小さい頃はお店屋さんが多くて楽しかったが、高校生頃はきらいだった。すたれていく様子をみて、気になり始めた。実家を継ぐことで当事者になれてうれしかった。本当に住みたいかというのは分からないが。。(笑)
一人一人が石巻のことをよく考えて、棚おろしをすれば良いところは絶対ある。ここしかないという売り方はある。考えるのをあきらめてしまえば、それは本当になにも見つからない。例えば「ホヤ」は石巻と女川で日本の60%。ホヤは牡蠣の10倍プランクトンを食うから、この豊かな漁場でしか育たない。こうした資源は武器になると思っている。

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■STAND UP WEEK 2012企画
まちづくりシンポジウム ぺちゃくちゃナイト
第一夜「ローカルパワーNOW」

開催日:2012年7月23日(月)
会場:ピースボートセンターいしのまき

登壇者:
松村豪太(ISHINOMAKI 2.0)
桂直之(三陸河北新報社)
川端秀明(みんなのとしょかん)
小林深吾(ピースボートセンターいしのまき)
橋之口みゆき(め組ジャパン)
古藤野智(石巻元気復興委員会)
津田祐樹(石巻津田水産)
モデレーター:
西田司 (ISHINOMAKI 2.0)

【2012/07/27】

7/29(日)オープン!!イシノマキツアー開催します!

STAND UP WEEK 2012の特別企画として
石巻2.0が普段からおこなっている2.0エクスカーションを無料にて開催します。
今回は「オープン!!イシノマキツアー」として、普段は回っていないスペシャルな場所をまちあるきしつつ
石巻の魅力的な場所、現在の石巻を知るうえで欠かせない場所を巡っていきます。

7月29日(日)13:00よりIRORI石巻からスタート。当日参加も可能です。
まちあるき出発前にはIRORI石巻にてこれまでの石巻の1年間をスライドで振り返りつつ、石巻2.0の活動を紹介させて頂きます。

■オープン!!イシノマキツアー
7月29日(日)13:00~15:00
集合場所:IRORI石巻(石巻市中央2-10-2)/12:50より受付開始
料金:無料
まちあるきコース:IRORI石巻でスライド説明→立町・秋田屋→ラジオ石巻→石巻立町復興ふれあい商店街→石巻中央オープン石巻参加拠点