シンポジウムday1レポート「ひとの巻」

7月24日 「ひとの巻」
パネラー 真野洋介(東京工業大学/voiceインタビューアー)
阿部久利(石巻中央「松竹」/voice登場者)
松村豪太(NPO石巻スポーツ振興サポートセンター/voice登場者)
飯田昭雄(ワイデン+ケネディ/voice編集長)

僅か2日前に復旧された石巻中央の元クラブ「モンロー」古いコンクリの建物の一角でシンポジウムは静かに始まった。初日のテーマは「ひとの巻」。人の思いや営みを丁寧に聞き取り、住人が思う「わたしの石巻」を集めると、その延長に震災で一時的に見えなくなっている町が、本当に必要な姿で見えてくるのではないかという示唆の上つくられたフリーペーパー「voice」創刊号に関わった方々に、人の声を通して、今の石巻を知るトークが行なわれた。

(以下公開トーク抜粋)

真野 以前阪神の震災5ヶ月後に現地入りし、地元の人の話を聞いた。そこでの経験から、今回は早めに被災地に入り、地元の声を集めることをはじめた。「後から言う事と遠くから言う事と現場は違う」結果として人が居ない町になることは町としても困る。今回の震災後の町のマスタープランはこれからでてくると思うが、そのようなプランがでてきたとしても、そこに町の営みや人の思いが途切れていては意味がない。震災後に地元の声を集めていくことで「今一瞬みえなくなっているまちや、本来あったはずのものや、震災後の印象や未来への展望など10人いれば10通りの石巻を、これからの石巻を考える土壌にのせ、そこで生活する人々の声をまちに織り込んでいく時間が今ともいえる。

阿部 実際僕らの年齢だと震災前はまちづくりは行政頼みで、あまり興味はなかった。震災後、本当に立ち上がるのが大変で、でもそこから立ち上がるためには動ける人間から動こうと思った。行政に任せて時間が経ってしまう間に動こうと。町の見た目がきれいになってもそこに町のプレイヤーがいなければ意味がないと思っている。イニシアチブを若いひとが取ってまちをかえて行く、それがかたちになるようなまちづくりを積極的に行なえればと考えている。

松村 震災後自力で復旧をおこなってみると、一日片付ければ朝見えていなかった床が夕方には見えて来るという感動を実体験としてもった。「動けば変わる」という実感をもてたことは大きい。ボランティアの方々と一緒に動いていると、面白い意見や外からの知見をもらい、それまで気づかなかったことを発見することが多く外とのコミュニケーションを体感。今回石巻はボランティア元年と思っている。町を歩いていて外からの来た人と普通に挨拶が生まれるようになったことで、町の変化を体感している。

飯田:東京で働く東北人として、できることからしていこうという思いで、まずこどもたちに支援物資を届けることからはじめた。そこから目に見えるつながりを実感し、とにかく現場の声を届けたいと思った。声を地元にも東京にも届けていきたい。

阿部:地域でサポートする事が大切。新しい産業を産む土壌は地域でつくる。地元と外部が力をあわせておこなうことで可能なことも増えると考えている。

真野:阪神大震災のときは、神戸市は大きな自治体で復興事業の区域も絞られていたため、しっかり動いた反面、地元にとって上から決められてしまった事が多い。今回は被災した範囲が広すぎることもあって、逆に自分たちでできる余地があるという意味では良い状況ともいえる。

会場(町会長):若いプレーヤーとの意見が出ているが、年長者とどのように接点をもつか。若い人が、あまりいない現状をどうするのか。また、現在住民ゼロの地区もある中でどうしていくのかがまだ見えない。

真野:いろんな世代、多様な人々をつないで、広げていくことが大切。勢いにのっていく動きと、じっくりと浸透させていく動きの両方が必要なのではないかと考えている。「voice」インタビューで共通する声は、「まちに人が住む、まちがたのしくなる、まちが魅力的になる、そしてまちに人が集まってくる」事が大切と皆考えている。

会場(東北大学学生/石巻市住吉出身):石巻に住んでいたけれど、買い物等は仙台に行っていた。まちのことはあまり知らなかった。高校生なども親しみがあるような、楽しめるようなまちになってほしいと思っている。

松村:まちや人は、本当はおもしろい。石巻のおもしろい人たちはあまり表に出てこない。これは自戒もふくめ、自分たちだけで完結せずどんどん外に出して発信して行くべき。

飯田:僕にとって、くるたびに好きになるまち。ひと、自然、のこってる風情、ひとの声等、日々感じている事を伝えることができればと思い、それをやっている。ひととの出会い。今の石巻だから感じられる事。スピード感とともに地に足をつけながらやっていきたいと思う。

会場:これまで活動してきて、今感じている事や、難しいなと思っている事は?

阿部:枠にとらわれた既成の概念ではなく、新しい枠組みで事を進めて行くときに感じる難しさは、考えている事をどこにどのように持っていくと実現するのかということ。これはいろいろな人に知識を借りて進めて行きたい。

会場:このような活動から新しくできたつながりは?

阿部:那須町から講演の依頼があり、講演を行ってきた。石巻と那須がコラボレーションしていく提案も受けておりここからは商工会も含めて進めて行きたい。

会場(東北大学学生):市の復興計画に市民の意見をどうつなげていくかという活動を研究室で行なっている。住民の皆さんに声を聞いているなかで、年長者のなかでも、若い人がやって行くべきという意見と、そうではないという意見がある。力と財力と経験がある年長者をどう巻き込んで行くかを考えることも必要なのではないか。

会場(東京理科大学学生):4月にピースボードで来石。自分たちが活動したその後のまちがどう変わったのかも気になっていて、もう一度来てみたかった。今回待ちを回まわってきて、自分が掃除したところがこう変わったんだなあと感動的だった。ボランティアの役割が変わってきた今、今後ボランティアに何を期待するか。

松村:ボランティアで関わった人たちには、面白く、精力的な人たちが多かった。そういうひとに石巻に来てもらって新しい産業や事業を興してもらい、石巻にあらたな風を吹き込んでもらいたい。それが今の石巻の既存のものを追い出さずにどう両立させて行くかをうまくやって行けるように考えていきたい。

会場(東京理科大:栢木先生):まちの声をくみあげていこうという活動はのばしていってほしい。

真野:復興の動きは、インフラなど一部のものを除き、すべてをまとめてひとつの動きにする必要はない。賑わいができるにはいろんな活動がそれぞれ手を広げていき、ぶつかったり摩擦が起きたり反応したりしながらも、それぞれが頑張り横に連携していって、はじめてまちの賑わいができると考えている。

モデレーター:西田司(ishinomaki2.0)
レポート:梅田綾(ishinomaki2.0)
写真:小泉要一(ishinomaki2.0)

上映会の様子がテレビ朝日で紹介されました。

7月23日の上映会初日の様子がテレビ朝日で紹介されました。

ベンチを作成した高校生の表情や子供達の元気な様子など心温まります。


被災ビルの壁で映画上映 宮城・石巻市

wb2iカフェ初日大盛況!

野外上映会会場横に設置されたwb2iカフェでは、ベルギー大使館のご厚意により10種類前後のベルギービールが提供されました。

石巻の方や東京のスタッフ、世界中からのボランティアの方などが集まり、コスモポリタンな石巻の夜となりました。
引き続き8月1日までwb2iカフェは毎晩開催中です!

本日からまちづくりシンポジウム始まります!

本日25日(月曜日)からはいよいよ石巻の未来の街の姿を語る「まちづくりシンポジウム」が始まります。
フライヤーなどの情報と若干時刻などの変更がございますので、ご注意ください。

7月25(月)15:30~17:00
「ひとの巻」

石巻の人々の声を集めたフリーペーパー「VOICE石巻」を通し、ヒアリングを行った真野洋介(東京工業大学准教授)と阿部久利(阿部新・松竹/石巻中央二丁目)が、石巻人の気質や面白い人材を通して見える将来像について語ります。
モデレーター:西田司(オンデザインパートナーズ/建築家)

7/26(火)15:30~18:00
「ボランティアの巻」

震災直後から被災地に入り、支援活動を行なってきた世界中のボランティア達。彼らの力がなければここまで速い復旧はなかったでしょう。中心市街地の清掃活動などが一段落した今、石巻に必要な若い力をどうやって将来のまちづくりに活かしていくのか。石巻で大規模に活動するピースボート、オン・ザ・ロード、め組ジャパンの現場リーダー達とラウンドテーブル形式で語り合います。
会場:寿町通りモンローオフィスビル二階
モデレーター:松村豪太(NPO石巻スポーツ振興サポートセンター)

シンポジウムは7月30日まで毎日開催されます。

水曜日以降の予定についても、こちらでご紹介いたします。ご不明な点については
info@ishinomaki2.com までお問い合わせください。

またアイトピア通りボックスピア内(旧富士ツーリスト)のインフォメーションセンターのスタッフにもお問い合わせいただければ詳細をご案内いたします。

それでは皆様のご参加をお待ちしております!

23日はALWAY三丁目の夕日を上映します。

いよいよ明日からSTAND UP WEEK開始ですね!

週末の上映スケジュールは下記の通りとなっております。

7月23日(土曜日)
19時~19時半
ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!
19:45~
ALWAYS三丁目の夕日

7月24日(日曜日)
19時 (7分間)
エクレール お菓子放浪記 メイキング上映 第一回目

19時10分~
オーケストラ!

各映画配給会社様のご厚意により、
本上映は無料となっております。
ご家族でおこしください。